上京後の仕事探しで一番大事なこと

私が上京した時は親からのサポートもない状態でした。さらに、日本の大学を出ていたわけではなかったので、大学などの機関から就職についてサポートしてもらえるという状況でもありませんでした。そのため、できることなら正社員の仕事を見つけ、東京での生活の土台を安定させることが理想でしたが、最初から正社員の仕事を見つけることはとても難しかったです。

そんな私でも、東京で働き始めて紆余曲折あり、徐々に経験値とキャリアを積んでちょうど10年たった頃には社会人1年目の頃の4倍のお給料を得ているようになりました。今振り返ってみても始まりが肝心だったなと感じるので、今回はその時の話をシェアします。

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働きたい業界で働くことへの一歩

元々私が上京した大きな理由に「出版社で働きたい」という夢がありました。勢いで東京に出てきたはいいものの、ただでさえ競争率が激しい出版業界でのお仕事は、正規ルートでの就活でもなくせめて就活時期に動いていたわけでもなかった私には獲得のハードルはてっぺんが見えない壁のようでした。

実は私は、東京に来る前は海外で生活していたため、そこで磨いた積極性を生かして人材募集をかけそうな編プロに直接電話をかけてみたこともありましたが、相手の迷惑そうな声を聞いただけですぐに切られてしまいました(社会人となった今振り返ると、そりゃそうなんですよねw)。

そんな中、次の月には仕事を見つけないと銀行の残高がやばい、というような状況だったので、まずは最初の仕事を見つけるにあたり以下のような点を意識し、職探しに柔軟性を持たせることにしました。

  • 気になった仕事は躊躇せず全て応募すること
  • ただし直感を信じて募集要項を読んだ時点でワクワクする仕事に応募すること
  • 雇用形態は問わない
  • ただし自分の希望する業界からは絶対に外さないこと(この時、第1希望の業界も第2希望の業界も私的には同じくらい興味はあったので第2希望の業界も含めてチャレンジすることを決めました)

そうして私が最初にゲットしたのは、第2希望のメディア業界での仕事だったのです。

始まりは派遣社員

派遣社員としてのキャリアをスタートした私は、周りの人たちのサポートもあり順調に仕事を覚えて日々乗り切りながらも、最初は心の奥で先々への不安を感じていました。なんせ新卒で派遣、という周囲の人たちにとっても珍しい存在だったことから、仲がいい友達は理解してくれて何も言ってこないものの、お節介な人なんかに外で会うと(当時の同僚の先輩含め)「早く正社員の仕事見つけた方がいいよ」と耳にタコができるほど聞かされ続けました。

派遣で始めたその職場には数年間いました。その間に一度同じ社内で仕事が変わったことも大きかったと思いますが、根本的には「自分が働きたい業界で働けているからまずは経験値を積んでから次へ行こう」という意識が強かったから。また、正社員ばかりにフォーカスされがちですが、正社員とは雇用形態であって、自分の今後先10年、20年のキャリア形成を考えるには少々意味が抽象的すぎますよね。冷静に同年代で知り合った正社員の人たちの話をいろいろ聞いてみると、まずは正社員で働くことにフォーカスしすぎて自分が本来望んでいない仕事をしている人たちがどれほどいたか。驚くほどました。

だからこそ、「雇用形態は問わないから希望の業界は絶対に外さない」という当時の自分の判断には悲観するどころか誰がなんと言おうと「自分は絶対大丈夫」という自信さえも芽生えていました。

上京後2回目の仕事探し、転職でキャリアアップ

数年間の派遣業務を経て、私は新たなチャンスを求め転職を決意しました。同じメディア業界で正社員のポジションに応募し、これまでの経験が評価されて無事に採用されました。仕事内容もやりたかった事にマッチしていて、新しい環境では、さらに多くの責任を任されたものの、ここでの経験が最初の職場同様にその後の私のキャリアにとって飛躍のきっかけとなりました。転職によって、非正規雇用からのスタートでも、自分の軸がブレなければ道は開けていくのだと実感した瞬間でした。

その後も自分のスキルを磨き続け、積極的に新しいプロジェクトに取り組んだり挑戦を続け、現在では冒頭でも述べたように給料は新卒の頃の約4倍にまで増えています。お金だけでなく、また、仕事を通じて得た知識や人脈も、今では私のキャリアを豊かにする大きな要素となっています。


上京して仕事探しをすることは、決して容易ではありません。けれど、目標に向かってブレずに進み続ければ、自分が求める道が開けるでしょう。

振り返ると、社会がヨシとする「型」に固執することなく先々の自分のキャリアを見据えた柔軟な考えが、今の土台となったことは間違いありません。これまで積み重ねてきた自分だけの揺るがない基盤があるからこそ、今、上京先での生活を心から楽しむことができています。そしてお金の心配をすることもありません。

この話が、これから新しい人生を切り開く人たちの役に立ちますように。

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